お風呂の後は、肌が乾燥しやすい!親が覚えておくべき子供の乾燥肌対策

お風呂の後に子供が体をよくかいているという場合、肌の乾燥が原因と考えられます。肌の乾燥を放っておくと症状がどんどん悪化する可能性もあるため、早めに対策をしたいものです。 この記事では、子供の肌が乾燥してしまう原因と、お風呂上がりにしてあげたいスキンケアのポイントについて解説します。子供の乾燥肌でお悩みの方は、ぜひお役立てください。


この記事は約7分で読み終わります。

子供の乾燥肌、実はお風呂が原因?

お風呂上がりの肌は一見するとしっとりしていて、うるおっているように見えます。そのため、お風呂に入ると肌がうるおうと誤解されがちです。

しかし、実際にはお風呂上がりの肌は乾燥状態にあります。

その理由は、お風呂で体を洗うと、汚れだけでなく皮脂などの皮膚の保湿成分までも洗い落としてしまうからです。また、入浴することでも、皮膚の保湿成分が流れ出てしまいます。さらに、シャワーや湯ぶねのお湯の温度が高いと、皮膚の保湿成分はより流れ出やすくなり、肌が乾燥しやすくなります。

また、お風呂に入った後は体温が上昇しているため、水分が蒸発しやすくなることも肌の乾燥の原因となります。

これらが、子供の乾燥肌が進行する原因のひとつです。

汗や汚れを落とすために必要とはいえ、お風呂に入ることは肌をうるおすのではなく、乾燥を引き起こす要因になるということを覚えておきましょう。

目次へ

そもそも子供は大人よりも乾燥肌になりやすい

大人から見ると、子供の肌はモチモチしていて、みずみずしく理想的な肌に見えます。しかし実際には、子供の肌は乾燥しやすい要素を多くもっているということをご存じでしょうか。

子供が乾燥肌になりやすいといえるのはどうしてなのか、その理由について解説していきます。

大人よりもデリケートな子供の肌

うるおって見える子供の肌ですが、実は大人と比べると水分量も皮脂量も少ないのが実情です。肌のうるおいである水分と、肌のうるおいを保つ皮脂の量が少ないため、子供の肌はとても乾燥しやすい状態にあるといえます。

また、子供の肌は、外部の刺激や乾燥から守る皮膚のバリア機能も未成熟な状態にあります。バリア機能が低下した皮膚はとてもデリケートなので、外部の刺激にも敏感になりがちです。そのため、少しの刺激にも肌が反応しやすくなります。

このように、子供の肌は大人よりも乾燥しやすくデリケートなので、大人と同じようなケアをしていても、肌が乾燥するなどのトラブルが起きてしまうことが少なくありません。よりていねいなスキンケアが必要なのです。

乾燥肌を放っておくとどうなる?

子供の肌の乾燥に気付いても、「そのうち治るのでは?」と考えるママ・パパもいるでしょう。しかし、乾燥肌を放っておいて何も対策をしないというのは、おすすめできません。

その理由は、乾燥肌を放っておくと外部からの刺激に弱くなるため、かゆみをはじめとした肌トラブルの原因になるからです。かゆくなれば、子供は肌をかいてしまうでしょう。肌をかくと角質が傷つき、バリア機能の低下を招きます。それによって、さらに乾燥肌が進行する、かゆがる、という悪循環に陥ってしまいます。

そのため、子供の肌の乾燥に気付いたら、早めに適切なスキンケアを行うことが大切です。

目次へ

お風呂の後は、すぐスキンケアを行うことが大切!

お風呂から上がったら、子供の肌の乾燥を防ぐためにスキンケアを行いましょう。スキンケアのポイントは、お風呂から上がってすぐに行うことです。

その理由は、お風呂から上がった後、肌の水分がどんどん失われていくことにあります。時間が経過するほど肌の乾燥が進んでしまうため、お風呂から上がってタオルで拭いた後すぐの、肌にまだ水分が残っているタイミングにスキンケアを行うのがベストです。

入浴後は、子供の体を拭いたり、服を着せたり、髪を乾かしたり・・・と、することがたくさんあるため、スキンケアが後回しになってしまう方もいるのではないでしょうか。しかし、子供の肌の乾燥を防ぐためには、タオルで肌の水分を拭いた後、すぐにスキンケアを行うことをおすすめします。

服を着せたり、髪を乾かしたりするのは、スキンケアを終えた後に行いましょう。お風呂上がりの素早いケアが、子供の肌の乾燥を防ぐポイントです。

目次へ

【お風呂上がり編】子供のスキンケアのポイント

これまで説明したように、子供の肌の乾燥を防ぐには、お風呂上がりにスキンケアを行うことが大切です。そして、体を拭いた後、すぐのタイミングで行うことも忘れないようにしましょう。

では、どのようにスキンケアをすれば良いのでしょうか。ここからは、お風呂上がりの子供のスキンケアのポイントを紹介していくので、参考にしてください。

お風呂上がりは肌に保湿剤を塗る

ボディ用の保湿剤には、ローションやジェル、クリーム、軟膏などがあります。お風呂上がりは、これらの保湿剤を使って子供の肌をしっかりと保湿してあげましょう。

保湿用のローションやジェル、クリーム、軟膏にはどんな違いがあるのか、まずは、それぞれの違いを簡単に説明します。

ローション

水分が多く油分は少なめです。サラッとしていて、全身に伸ばしやすいのが特徴です。

ジェル

水分が多く油分は少なめです。全身に塗るときなどに、ローションよりもたれにくいのが特徴です。

クリーム

水分が少なく油分は多めです。ローションと比較すると、少しベタつくこともありますが、軟膏と比べると、伸びが良く塗りやすいのが特徴です。

軟膏

油分のみで水分が含まれていません。水分が含まれていないため、伸びは良くないものの、保湿力に優れ、肌を保護する働きがあります。クリームと比較するとベタつきがあります。

冬の時期や肌の乾燥がひどい子供の場合、ローションだけでは肌がカサカサする、かゆみが出るということもあるでしょう。
そんなときは、クリームや軟膏を重ね塗りすると保湿効果が長持ちします。特に、顔や手足など乾燥しやすい部分には、保湿効果の高いクリームや軟膏を重ね塗りすると、乾燥を防ぐ効果が期待できるのでおすすめです。
なお、かゆみがあるときは、まず、かゆい部分にかゆみ止め治療薬を塗ってから、保湿剤を塗るようにしましょう。

保湿剤の選び方

子供の肌はとてもデリケートなので、保湿剤によっては肌に合わず、かぶれや湿疹の原因になってしまうことがあります。乾燥肌対策のためにと塗った保湿剤が原因で、肌トラブルが起きてしまうことは避けたいものです。そのため、子供の肌にも安心して使える低刺激で信頼できる商品を選びましょう。

おすすめなのは、「パッチテスト済み」や「アレルギーテスト済み」と表示されている商品です。

パッチテストやアレルギーテスト済みの商品だからといって、すべての方に皮膚刺激が起きないということではありませんが、実際に肌に塗って試験された商品なので安心感はあります。

また、肌に負担となる可能性がある香料、着色料といった成分が配合されていないものを選ぶこともおすすめです。

とはいえ、肌にやさしいものを選んだつもりでも、その商品がすべての子供の肌に合うとは限りません。肌に合わなければ、かぶれたり、かゆみが出たりすることもあります。

実際に使用する際には、まず、二の腕の内側やあごの下など、皮膚が柔らかく目立たない部位に塗ってみて、子供の肌に合うかどうかをテストしてみましょう。2~4日間ほど様子を見て、赤みやかゆみ、湿疹などのトラブルが起きていないかチェックしてください。

そして、特に問題がないようであれば、そのまま全身に使用することができます。もしも赤みが出たり、かゆみや湿疹などの異常が現れたりした場合は、肌に合わない商品なので、ただちに使用は中止しましょう。

パッケージをよく見て選んで、子供の肌に合う保湿剤を探してくださいね。

目次へ

まとめ

子供の肌はうるおっていると思われがちですが、実際には、大人よりも水分と皮脂の量が少なく皮膚のバリア機能も未成熟なため、乾燥しやすい傾向にあります。子供の肌の乾燥に気付いたら、放置せずすぐに対策をしましょう。

特に、お風呂上がりは肌が乾燥しやすい状態にあるため、お風呂から上がってタオルで拭いたら、すぐに保湿剤を使ってスキンケアをしてください。基本はローションを全身に塗り、乾燥が気になるところにクリームや軟膏を重ね塗りしましょう。しっかりスキンケアすれば、肌の乾燥を防ぐことができます。

保湿剤を選ぶ際は、デリケートな子供の肌でも安心して使える、低刺激で信頼できる商品を選んでくださいね。

 

 

【この記事の監修医師】

鼻岡 佳子 先生

鼻岡けいこ皮フ科クリニック院長。医学博士。開院まで20年弱、県内外の大学病院や総合病院の医師としてアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、皮膚癌、小児皮膚科治療、美容皮膚科治療など幅広い年代の皮膚疾患・皮膚科治療に携わる。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医。日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医。日本抗加齢医学会専門医。