【注意点と対策方法】プールが肌荒れの原因になる理由とは

プールは、家族連れでも楽しめる、夏にピッタリのレジャーですよね。ですが、人によっては、プールに入るとなぜか肌が荒れてしまう場合も。「肌荒れしなければいいのに…」と思い、どうしたら肌荒れしないのか、その方法を探している方も多いのではないでしょうか? 実は、プールには肌に刺激を与える要因が多く存在するのです。それらの刺激から肌を守るための対策を知っていれば、肌荒れすることなくプールを楽しめる可能性が高くなります。 プールで肌荒れする原因と対策、注意点について見ていきましょう。


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プールは肌荒れの原因になることも?

肌荒れを引き起こす可能性がある、プールにある様々な刺激。まずは、それらの中でも主な3点について見ていきましょう。

プールの塩素による肌への刺激

プールに入った後に肌荒れする主な原因の1つ目が、「塩素」です。

プールには、数多くの人が遊びに来ます。また、屋外にあるプールであれば、雨水や落ち葉などが入ることも。そのため、適切に清掃を行っていたとしても、様々な雑菌などがプール内に繁殖しやすくなります。

そのような雑菌を消毒するために使っているのが、塩素です。

塩素は水道水の消毒にも使われている物質です。適量使うことで、水の安全性を保つことができます。しかし、肌には悪影響を及ぼすことがあります。

塩素が溶けたプールの水に触れることで肌を覆っている皮脂が落ちて、皮膚のバリア機能が破壊されるといわれています。そのため、肌荒れしたり、肌が乾燥したりしてしまうのです。

日焼けにも注意

紫外線を浴びることで起こる日焼けも、プールで肌荒れする原因の1つといわれています。

紫外線によって肌が軽いやけど状態になり、赤くなって炎症が起きる、いわゆる日焼けを起こしたり、皮膚が乾燥したりといった変化が起こります。また、紫外線を浴びることで皮膚のバリア機能も低下します。

皮膚のバリア機能は、「異物の侵入を防ぐ」、「肌内部の乾燥を防ぐ」といった働きをします。皮膚のバリア機能が弱くなると、外部からの刺激を受けやすくなるうえ、水分量が低くなり肌をしっかりと守れません。そのため、肌荒れしやすくなるのです。

水は、到達した紫外線のうち10~20%を反射するといわれています。アスファルトの場合は10%、草地や土の場合は10%以下。そのため、プールでは普段生活している状況よりも、反射する紫外線にも注意が必要といえます。

さらに、プールでは水着で肌が露出していることもあり、普段よりもさらに紫外線に気を付ける必要があるといえるでしょう。

ゴーグルで肌が荒れるのはプールのせい?

ゴーグルを付けて泳いだら、目の周りが肌荒れした、という経験はありませんか。この場合、プールに溶けている塩素が直接関係しているわけではありません。

ゴーグルが接触していた部分が赤くなった場合は、接触皮膚炎という皮膚炎になっている可能性があります。ゴーグルのゴムが皮膚と接触したことで肌が直接ダメージを受け、接触した部分の肌が赤くなるといった症状が起こるのです。

接触皮膚炎は一般的に、「かぶれ」といわれる症状。「湿布を貼っていた部分が赤くなった」、「毛染めした部分が赤くなった」といった場合の皮膚炎と、「ゴーグルの接触した部分が赤くなった」皮膚炎のメカニズムは同じです。かぶれの原因物質が、肌に接触したことによる皮膚炎ということです。

接触皮膚炎の場合は、皮膚科を受診して、赤くなった患部を診察してもらいましょう。

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プールの肌荒れ対策

プールを楽しむ際は、肌荒れしないようしっかりと対策を行いましょう。そうすることで、肌荒れする可能性が低くなり、楽しいプールの思い出がより良いものとなるはずです。次はプールの肌荒れ対策を2つ見ていきましょう。

プール終わりはしっかりと塩素を落とす

プールから出たら、すぐにシャワーで体を洗うことが大切です。肌荒れの原因である塩素を落とすことはもちろん、プールで付着した汚れを落とす効果もあります。

その際に大事なのが、ゴシゴシと洗わないこと。塩素や汚れをしっかり落としたいからといって、こすりながら洗ってしまうと、塩素で弱っている肌がさらに傷ついてしまいます。

肌が傷つくと、肌荒れするのはもちろん、乾燥肌にもなりやすくなるもの。ゴシゴシ洗いはやめましょう。

また、シャワーの後にタオルで拭くときも、ゴシゴシと拭くのではなく、やさしく押さえるようにして拭きましょう。肌はとてもデリケート、やさしく扱いましょう。

プールで日焼けをしたら冷やして保湿

プールで肌荒れする原因の1つである紫外線。屋外のプールで紫外線を浴び日焼けをしてしまった場合には、しっかりとアフターケアを行いましょう。

アフターケアで大切なのが、冷やすことと保湿すること。シャワー後、まずは日焼けした部分を冷やすことが大切です。

日焼けは、軽いやけどと同じといえるでしょう。紫外線によって肌が炎症を起こしています。肌のほてりを鎮めるために、流水や濡れたタオルなどを当て、まずは皮膚を冷やしましょう。

ほてった感じが治まってきたら、次に保湿を行います。日焼けした肌は水分が減っています。普段よりも多めに保湿を行うのがおすすめです。普段使用している化粧水などのスキンケア用品をたっぷりと肌にしみこませましょう。

その際は、叩くようにパッティングするのではなく、やさしく押さえるようにすることが大切です。叩くようにパッティングしてしまうと余計に肌が傷つきます。

コットンがあれば、コットンに化粧水を染み込ませ、コットンパックにしても良いでしょう。普段よりも丁寧に保湿を行うのがおすすめです。

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ニキビがある場合、プールは控えた方が良い?

ニキビなどの肌荒れがある方は、プールに入ってもいいのかどうかと悩むこともあるでしょう。

ニキビなどの肌荒れが軽度である場合は、プールに入っても問題はないといわれています。プールで遊ぶといった軽い運動は、体の健康にとって良いこと。炎症を起こしておらず赤くなっていない場合は、プールで遊んでも問題はないでしょう。

ただし、ニキビが化膿して赤く腫れ上がっているような、炎症を起こした肌荒れの場合、プールに入ることはおすすめしません。というのも、プールに含まれている塩素が肌荒れしている肌に、さらに刺激を与えてしまうからです。

プールに入るのは、赤い炎症のある肌荒れが治ってからが良いでしょう。

ただ、プールに入った場合には、プールから上がった後の保湿などのアフターケアをさらにしっかりと行いましょう。肌荒れの悪化や新たな肌荒れを防ぐ効果があります。

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まとめ

プールには、塩素や日焼け、ゴーグルといった肌荒れしやすい要因が多くあります。肌が弱い方やすでに肌荒れしている方は、特に注意が必要です。

あまりにも肌荒れがひどい方は、プールを控えた方がよいかもしれません。肌荒れが治りにくくなる、悪化する、肌が乾燥する場合も。

ですが、プールは楽しいレジャー。夏になると家族連れなどで行きたくなりますよね。楽しいプールがつらい肌荒れの原因にならないように、塩素や日焼けに対する対策をしっかりと学んだうえで遊びに行きましょう。

プールに入った後は、シャワーでしっかりと洗い流し、しっかりと保湿を行ってくださいね。肌トラブルが起こらないよう気を付けて、プールを楽しみましょう。

 

 

 

【この記事の監修医師】

鼻岡 佳子 先生

鼻岡けいこ皮フ科クリニック院長。医学博士。開院まで20年弱、県内外の大学病院や総合病院の医師としてアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、皮膚癌、小児皮膚科治療、美容皮膚科治療など幅広い年代の皮膚疾患・皮膚科治療に携わる。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医。日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医。日本抗加齢医学会専門医。