「しもやけ」が治らないのはなぜ?原因と対処法を知ろう

寒い日が続くと、心配になるのが「しもやけ」です。「しもやけ」の強いかゆみが出ると、大人でも我慢することは難しいでしょう。また、赤く腫れるのも「しもやけ」の特長です。特に子供の真っ赤な指先は、痛々しくて見ていられないものです。 早急に対処したい「しもやけ」ですが、間違ったケアをしていると「なかなか治らない」と悩んでしまうことになりかねません。 そこでこの記事では、「しもやけ」の原因とともに正しい対処法を紹介します。「しもやけが治らない」と悩んでいる方は、ぜひ活用してください。


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しもやけとは

「しもやけ(霜焼け)」とは、冷え込む季節に体の一部が赤紫色に変色して腫れる症状のことです。かゆみや痛みを感じることがあります。症状が出やすいのは、手足の指や耳などの体の末端部分です。医学的には「凍瘡(とうそう)」と呼ばれます。

しもやけになりやすい時期は、一日の気温差が10℃前後になる初冬、冬の終わり頃から春先にかけての季節の変わり目です。

寒い季節に症状が現れるため「凍傷(とうしょう)」と似たもののように思われますが、まったく異なるものです。

・しもやけ…平均気温4~5℃前後の気温で起こる
・凍傷…気温が氷点下で起こる

なお、しもやけの症状など詳細については、「しもやけがかゆい!!症状がひどいときに試したい改善策」で解説しています。こちらもぜひチェックしてください。

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しもやけが治らない原因

しもやけの症状が現れたにもかかわらず、「暖かい部屋に入れば治るだろう」と放置していないでしょうか。適切な対処をせずそのままにしていることが、しもやけが治らない原因かもしれません。指先や耳が赤紫色になって腫れる、かゆみが出るといった症状が現れたときは、早めに対処することが大切です。

では、ここからはしもやけが治らない4つの原因を取り上げ、解説します。

しもやけになりやすい部位を保温していない

体の中でしもやけになりやすい部位としてすぐ思いつくのは、手や足の指・耳たぶです。

これらの部位を手袋や耳当てなどの防寒アイテムで覆って露出を防ぎ、防寒・保温をしていないと、しもやけは治りにくいでしょう。

このほかにも、露出していて寒さの影響を受けやすい鼻のあたま・頬も、しもやけになりやすいので対策と注意が必要です。

血行が悪くなっている

しもやけが起こる原因は、寒さによって手足の指先など末端部分の血流が悪くなるからです。
寒くなると自律神経の働きによって血管が収縮し、血流量が減って体内の熱が外に逃げないようにしているのです。

寒さで血管が収縮して血流が悪くなると、うっ血(血液が滞留すること)が起こります。この状態をそのまま放置し、血流を良くしないと、しもやけは治らないでしょう。

汗をかいた後そのままにしている

体を温めると、衣服・防寒アイテム・靴の中で汗をかき、蒸れることがあります。

汗の役目は蒸発して体を冷やすことで、夏によく汗をかくのはそのためです。当然、冬でも汗が蒸発すれば皮膚の表面温度は下がります。そして、体が冷えて血流が悪くなり、しもやけの発症や発症後に治りにくい原因となるのです。

同様のことは、衣服などが雨や雪で濡れてしまったときにも起こります。

しもやけになった皮膚のケアをしていない

しもやけになった皮膚に適切なケアをせず放置していれば、しもやけの症状は改善しにくいでしょう。

しもやけは寒さによって血管が収縮し、血流障害が起きているだけではありません。炎症が起きて、かゆみや腫れが起こります。さらに症状が悪化すると、水ぶくれやただれができることもあります。

症状を悪化させない、または改善するためには、炎症を抑えて血行を促進するタイプのクリームを塗るなどのセルフケアが必要です。これを怠れば、しもやけはなかなか治らないでしょう。

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しもやけの改善法と予防法

ちょっとしたことに気を付けるだけで、しもやけの改善や予防の効果が期待できます。「冬はしもやけになってしまうものだ」と諦めず、できる限りの対策を行うことが大切です。

この項目では、しもやけの改善法と予防法を5つのポイントに分けて、具体的に紹介します。

しもやけになりやすい部位の保温

外出するときは、手袋や厚手の靴下でしっかりと体の末端部分を保温しましょう。忘れやすい耳たぶや鼻のあたまも、耳当てやマスクなどの防寒アイテムで覆ってください。

保温はしもやけの改善だけでなく、予防にもなります。

湿気による体の冷えを避ける

防寒アイテムを身に付けていると、汗をかいたり蒸れたりすることがあります。この湿気が体を冷やし、しもやけの原因になることがあります。特に子どもの場合、体温が高く、走り回って冬でも汗をかくことが多いため、注意しましょう。

汗で蒸れたり、雪や雨などで濡れたりした靴下・靴・手袋やマフラーなどは早めに取り換えてください。

入浴やマッサージで血行を促進する(血流を良くする)

入浴時のケアも、しもやけを改善し予防するためには重要です。入浴時に手軽にできるケアの一例には、以下のものが挙げられます。

・湯船にしっかりと浸かる
・マッサージをする

湯船に浸かると全身を温めることができます。ただし、長湯し過ぎると肌が乾燥する原因になるため、適度な入浴時間(10~15分くらいまで)に留めましょう。

マッサージも血行促進におすすめです。入浴時や入浴直後に手足をやさしくマッサージすると良いでしょう。

入浴後に行う場合は、皮膚を摩擦から守ってくれる保湿剤を塗って、足や手の患部をていねいにマッサージします。保湿剤は炎症を鎮める成分やビタミンEなどの血行促進効果のある成分が配合された、全身に使えるタイプがおすすめです。しもやけ改善以外に肌の乾燥対策にも活用できるでしょう。

注意点は、肌の状態をよく観察したうえでマッサージを行うことです。患部に水ぶくれ・ただれが生じている場合は、マッサージを避けましょう。

きゅうくつな靴は履かない

血行不良が、しもやけが治らない原因であることは説明したとおりです。そのため、足先の血行不良を起こしやすいきゅうくつな靴は、予防のためにも履かないようにしましょう。

先が細くなっているもの、サイズが小さいものを長時間履き続けると、血行不良によってしもやけになることがあるからです。血行が妨げられない靴を選んでください。

また、普段はちょうど良いサイズの靴も、厚手の靴下を履くときゅうくつになる場合は避けましょう。

ビタミンEが含まれた食品を食べる

ビタミンEには体の末端の血管を広げ、血液の循環を良くする働きがあります。そのため、前述した保湿剤のほかに、食品で摂り入れることも大切です。

以下のような、ビタミンEを多く含む食材を意識して食べましょう。

・アーモンド
・落花生(ピーナッツ)
・植物油
・うなぎ
・しそ
・アボカド
・西洋カボチャ

ビタミンCと一緒に摂り入れると、さらに効果が期待できるといわれています。ビタミンEを食事で摂取するときは、柑橘系フルーツやキウイなどのビタミンCを多く含む食材も組み合わせてみてはいかがでしょうか。

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それでもしもやけが治らない場合は、皮膚科を受診しましょう

しもやけが長期間治らないときや、以下のように症状がひどいときは、セルフケアで終わらせずに皮膚科を受診しましょう。

・痛みがひどい
・腫れがひどい
・水ぶくれができている
・ただれている

また、しもやけだと思っていた症状が、別の病気の症状である可能性もあります。例えば自己免疫疾患などでも、しもやけに似た症状が現れる場合があるのです。

春になっても症状が治らない場合や、寒い時期以外に似た症状が出たとき、関節痛などの全身症状も出ている場合は、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。

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まとめ

しもやけは血流が悪いことで発症するため、保温が大切です。症状が出やすい手足の指先はもちろん、耳や鼻などそのほかの末端部分を保温し、全身を温めましょう。

しもやけが治らないときは、対処自体が間違っていることがあります。防寒アイテムを活用することで予防や改善が期待できますが、汗などで湿った防寒アイテムを身に付け続けると逆に体が冷えて、しもやけの原因になる場合があります。湿った防寒アイテムはこまめに取り換えましょう。

さらに、炎症を抑えて血行を促進する成分の入った保湿剤でマッサージをして、血行を促進することもおすすめです。

体を温めるには、湯船に浸かることも良いことです。ただし、長湯し過ぎると肌が乾燥してしまいます。長風呂は控えて、お風呂上がりには忘れずに保湿ケアを行ってください。

しもやけになる季節ではないのに症状が出ている場合は、ほかの病気が隠れている場合があります。放置せず、かかりつけの医師に相談してください。

 

 

【この記事の監修医師】

鼻岡 佳子 先生

鼻岡けいこ皮フ科クリニック院長。医学博士。開院まで20年弱、県内外の大学病院や総合病院の医師としてアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、皮膚癌、小児皮膚科治療、美容皮膚科治療など幅広い年代の皮膚疾患・皮膚科治療に携わる。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医。日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医。日本抗加齢医学会専門医。