とにかくかゆい!敏感肌によるかゆみの原因と対処法

「敏感肌かも?」と気が付くきっかけひとつに、肌のかゆみがありますよね。でも、どうして敏感肌だとかゆみが起こるのかご存知ですか?この記事では、敏感肌でかゆみが起こる原因と、その対処法についてまとめていきます。


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敏感肌だとなぜ肌がかゆくなってしまうのか

なぜ、敏感肌だと肌がかゆくなるのでしょうか? まずはその原因について解説します。

敏感肌の肌トラブル「皮膚のかゆみ」

「敏感肌」の症状のひとつに、「化粧品を使ったときなどに、皮膚にピリピリとしたかゆみが発生する」という症状があります。このかゆみが引き起こされる原因として、皮膚のバリア機能の低下があげられます。

バリア機能とは、皮膚に備わっている保護システムです。皮膚のバリア機能で外部刺激から体を守り、体内の水分が失われることを防いでいます。健康な肌と比べて敏感肌では、皮膚のバリア機能が低下しています。必要な水分を保持することができない肌は、乾燥状態となってしまい、外部刺激に敏感になります。そして、かゆみなどの肌トラブルを引き起こしやすくなってしまうのです。

かゆみのメカニズム

そもそも「かゆみ」というのは、どうして起こるのかご存知でしょうか? この項では、意外と知られていない「かゆみのメカニズム」について説明していきます。

敏感肌のかゆみは、「皮膚のバリア機能低下」と「皮膚に分布している神経の異常」が原因といわれています。バリア機能の低下により肌が乾燥状態になると、外部からの刺激に弱くなってしまい、刺激を受けた肌の細胞から、かゆみ神経を伸ばす物質が分泌されるといわれています。この物質が分泌されることによって、「知覚神経線維」というかゆみを感じる神経が、肌の表面近くまで伸びて、肌がかゆくなると考えられているのです。

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敏感肌の方が気をつけること

ここまでは、「敏感肌だとどうしてかゆみが発生するのか」について、説明しました。
ここからは、実際に「敏感肌の方が気をつけなければいけないこと」について、詳しくまとめていきます。

肌の乾燥

まず重要なのが、肌を乾燥させないということです。肌の乾燥は、バリア機能の低下を引き起こすうえに、かゆみのメカニズムでも説明したとおり、かゆみを招く原因となってしまいます。
健康な肌であれば、皮膚のバリア機能が、肌の水分が蒸散することを防いでくれます。しかし、空気が乾燥していると、皮膚の最も外側にある角層の水分量が減少し、肌が乾燥状態になってしまうのです。乾燥した肌は、水分や油分が失われることにより、外部からの刺激に弱くなり敏感な状態になります。そのため、敏感肌の方は、肌を乾燥させないように気を付ける必要があります。

冬場は特に空気が乾燥しているので、肌も乾燥しやすくなります。さらに、乾燥だけなく空気が冷たくなっているため、「敏感肌ならではの肌のヒリつき」も気になりやすい季節だといえるでしょう。そのため、冬場は保湿ケアを重点的に行い、普段から肌が乾燥しないように注意してください。

そして、意外と見落としがちなのが、エアコンによる室内の空気の乾燥です。エアコンを使うと、室内の空気はとても乾燥します。そのため、加湿器を併用するなどして、空気の乾燥対策を行うようにしてください。

かゆみの原因となる生活習慣

つい乱れてしまいがちな生活習慣ですが、かゆみのない健康な肌のためには、健康的な生活習慣を送ることが重要になります。例えば、睡眠不足などの不規則な生活や偏った食生活などは、肌に悪い影響を与えます。ついつい夜更かししてしまいがちという方も、なるべく早く寝るようにして、睡眠時間をたっぷりととるようにしましょう。

また、朝昼晩の三食をしっかり食べることに加え、栄養バランスを意識することも重要です。栄養バランスが偏ってしまうと、肌に悪い影響が出やすくなるので注意してください。

次に気を付けたいのが、ストレスです。とはいえ、普通に生活していてもストレスはたまってしまうので、「完全にストレスフリーな生活を送る」というのは難しいかもしれません。地道にできるストレス発散方法からはじめて、こまめにストレスを発散しましょう。運動など、自分なりのストレス発散方法を見つけ、ストレスをため込みすぎないようにすることが大切です

最後は、タバコやお酒、コーヒーなどの嗜好品についてです。特にタバコは、健康な肌のために大切なビタミンCを破壊するといわれています。そのため、喫煙している方は、できるだけタバコの本数を減らし、可能であれば禁煙に挑戦してみることをおすすめします。また、過剰なアルコールやコーヒーの摂取は、質の良い睡眠の妨げとなるので注意しましょう。

このように、「生活習慣の乱れ」は敏感肌になる原因とされています。肌のかゆみが気になる方は、ぜひ生活習慣を見直してみましょう。

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敏感肌向けのかゆみ対策

最後に、敏感肌のかゆみ対策方法について、まとめていきます。

うるおいスキンケアで乾燥を防ぐ

敏感肌の場合、肌を清潔に保ち、乾燥を防ぐためにうるおいを与えるスキンケアは、とても重要です。

まず、肌についた汗や皮脂などの汚れを、優しく洗い落とします。次に、化粧水で肌にうるおいをたっぷり与えます。最後に、乳液やクリームなどの油分が含まれた保湿剤を重ねて、肌の水分が蒸発しないように蓋をします。これが、基本のスキンケアとなります。このとき注意したのが、顔を洗った後は、すぐに保湿を行うということ。洗顔後の肌は、水分が蒸発しやすくなっているので、できるだけ早く化粧水でうるおいを与えてください。

化粧水などを選ぶときのポイント

肌が敏感になっているときは、スキンケアアイテム選びにも気を使いましょう。
まず、基本的に、敏感肌向けに作られたアイテムを選ぶようにしてください。敏感肌のために作られたアイテムは、低刺激で肌に優しい処方になっているので、肌トラブルが起きにくいことが特徴です。また、パッチテスト済み、アレルギーテスト済みなどの表記も参考にするといいでしょう。

次に、洗顔料は、皮膚のバリア機能を低下させないものを選ぶようにしましょう。洗浄力の強すぎるものは、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌を乾燥させる原因になることがあります。そのため、敏感肌や乾燥肌向けのマイルドな洗浄力のものを選びましょう。また、スクラブ入りの洗顔料は、スクラブが肌の刺激になる可能性もあるので、注意しましょう。

低刺激や敏感肌向けのスキンケアアイテムでも、自分の肌には合わないということがあるかもしれません。購入前にサンプルやテスターで確認したり、トライアルセットを使って様子を見たりして、自分の肌に合うかどうか、試してみることが一番大切です。自分の肌にぴったりのスキンケアアイテムを見つけてくださいね。

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まとめ

今回は、敏感肌とかゆみの関係についてまとめました。肌がかゆいと、それ自体がストレスになりますし、かいてしまって肌を傷つけてしまう可能性もあります。まずは、肌にうるおいを与えてかゆみを防ぎ、健康な肌を手に入れていきましょう

 

 

【この記事の監修医師】

鼻岡 佳子 先生

 

鼻岡けいこ皮フ科クリニック院長。医学博士。開院まで20年弱、県内外の大学病院や総合病院の医師としてアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、皮膚癌、小児皮膚科治療、美容皮膚科治療など幅広い年代の皮膚疾患・皮膚科治療に携わる。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医。日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医。日本抗加齢医学会専門医。