「セーターがチクチクする」理由は、肌と素材が原因!心地よく着る方法とは?

気温が下がり肌寒くなると、セーターを着用する方は多いのではないでしょうか。保温性が高く、編み方や毛糸の色などバリエーション豊富なセーターは、幅広い年代に愛されています。その一方で、「セーターを着ると肌がチクチクする」と悩む方も多いです。 この記事では、セーターで肌がチクチクする原因と、おすすめの対処法について紹介します。


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なぜ…セーターを着るとチクチクするの…?

ケーブルニットやリブニットなど、編み方によって印象が変わるセーターは冬の寒さを和らげてくれる定番アイテムです。

しかし、着ていると「何だか体がチクチクする」と着心地の悪さを感じてしまうことがあります。これは、セーターの選び方や着方に原因があるのかもしれません。

では、セーターを着るとチクチクするのはなぜなのでしょうか。主な原因を3つ解説します。

原因1.セーターが肌に直接触れているから

チクチクの原因のひとつは、セーターの繊維が肌に触れることで起こった刺激によるものです。

特に、首回りがチクチク感じやすい方も多いのではないでしょうか。タートルネックを着ると首に違和感がある方は、セーターの繊維が肌に直接触れていることが原因であることが多いと考えられます。

これは、首の皮膚は顔よりも薄いためです。繊維が直接触れる摩擦が刺激になり、チクチクと刺激を感じやすいのです。

原因2.セーターの素材が肌に合わないから

次は、素材に問題がある場合です。

「チクチクする原因は、化学繊維のセーターを着ているからなのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。

セーターに用いられる素材は大きく分けると、ウールなどの天然繊維とアクリルなどの化学繊維の2種類です。

しかし、ウールなどの天然繊維を使用していても、肌に合わないこともあります。肌との相性が悪いと、天然素材のセーターでもチクチクするだけではなく、ひどい場合はかぶれにつながることもあります。

また、天然繊維・化学繊維の違いに限らず、繊維の種類によっては肌にアレルギー反応が出ることもあるため、注意が必要です。

原因3.空気が乾燥しているから

次に、セーター以外に問題がある場合です。

肌触りが柔らかい天然繊維のセーターを着ていても、チクチクすることがあります。それはセーターが原因ではなく、肌の状態が悪いせいかもしれません。

空気が乾燥すると皮膚のもっとも外側にある角層の水分量が減少し、肌が乾燥します。肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下するため、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまいます。

このように、乾燥肌と敏感肌には密接な関係があります。セーターやニットに使用される繊維が、乾燥によって敏感になっている肌へ触れることで、チクチクする刺激やかゆみの症状を引き起こすことがあるのです。

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着こなし方を変える…セーターのチクチクを防ぐ方法!

ここまでお伝えしたとおり、セーターでチクチク感じる原因はセーターだけではありません。さまざまな原因が考えられるため、ひとつの対策で解決しない場合はその他の対処法も試してみましょう。

まずは、セーター自体にチクチクの原因がある場合の対処法を3つ紹介します。

セーターの下にインナーを着る

腕や首回りなど、セーターに直接触れている部分のみがチクチクするのであれば、簡単な対処法で対応できます。セーターの繊維が直接肌に触れないように、インナーを着ましょう。

もちろん、インナーの素材選びも大切です。綿やシルクなどを使用した天然繊維は肌に刺激が少ないでしょう。

セーターの素材が肌に合わないとチクチクするだけではなく、かゆみやかぶれの原因にもなりかねません。

その理由は、冬でも汗をかくことにあります。外は寒くても室内は暖められているため、外気に合わせた服装は室内では汗をかきます。さらに、セーターは保温性があるため、知らず知らずのうちに汗をかくこともあるでしょう。

汗には水分の他に塩分なども含まれているため、肌に刺激を与えることがあります。セーターの素材自体にチクチク感じることがなくても、セーターを着ていることによってかいた汗に肌が刺激され、かゆみや痛みが生じる場合があります。

そのため、セーターと汗の両方の刺激に対処できるよう、インナーも素材を重視する(吸汗性・通気性の良いものを選ぶ)ことが大切です。

近年は、性別や年齢を問わず着られるファッショナブルな長袖タイプのインナーが多く販売されているため、組み合わせを楽しみながらチクチクを防止できます。

また、カットソーやシャツを着た上にセーターを重ね着してみましょう。肌とセーターの間に一枚挟むだけで、セーターによる刺激を和らげることができます。

セーターの素材を変える

いつも同じ素材のセーターを着ているのであれば、素材を変えてみてはいかがでしょうか。チクチクしない、柔らかい素材を選びましょう。

セーターに使われている素材は、カシミヤ・シルク・コットン・ウールなど天然繊維のものだけでも複数の種類があります。試着をして、肌に合うセーターを探してみましょう。

セーターのサイズを大きめに変える

着太りしないようにと、ジャストサイズや小さめのセーターを着ている方は注意が必要です。

ピッタリとセーターが体に密着するせいで繊維がより肌に触れやすくなり、チクチクの原因になります。

ゆったりとしたオーバーサイズのセーターを選びましょう。体にピッタリと密着しなくなるため、刺激を軽減できるでしょう。

また、首回りが大きく開いたデザインなど、チクチクしやすい部分にセーターが触れないデザインも良いでしょう。刺激やかゆみが出やすい部位に、セーターが直接触れないようにすることが大切です。

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これで安心…セーター着用前のチクチク対策も忘れずに!

インナーを着るまたはセーター選びを変えるだけで、ある程度のチクチクは対策できます。それでもチクチクが気になる方は、着る前にできる対策をしてみましょう。

着用前のセーターに対策をする

購入したばかりのセーターは、すぐには着用せず、柔軟剤を加えて洗濯してみましょう。セーターの繊維を柔らかくしてくれます。これによって、着用時のチクチクを抑えることが期待できます。ただし、セーターのタグに表示された洗濯表示のマークで、水洗いできることを確認してくださいね。また、柔軟剤の注意書きもしっかり読んで、正しく使用してください。

また、首元や脇腹など特定の部分がチクチクしやすい場合は、タグに原因がある可能性も考えられます。着る前にタグをハサミで切り取っておくだけで、不快感を防げるでしょう。

ただし、切り取ったタグは捨てないように注意してください。タグには適切な洗濯の取扱い方法について記載されています。素材に合った適切な洗濯方法を選ばないと、セーターが縮んでしまうなどのトラブルが起こるためです。タグの保管方法に迷うときは、スマートフォンでセーターとタグを撮影しておくと良いでしょう。

肌の乾燥対策をする

肌が乾燥して、ささいな刺激に敏感になっているかもしれません。いつも着ているセーターやニット素材の服が、敏感になった肌にはチクチクと刺激を感じることもあります。

根本的な原因である肌の乾燥状態を改善しましょう。日頃から肌の保湿ケアをしっかりと行い、皮膚のバリア機能をサポートしましょう。

対策のポイントは、保湿ローションのみで終わらせないことです。保湿ローションをたっぷりと塗った後は、水分が蒸散しないよう保湿クリームで蓋をしましょう。

顔はもちろん、ボディケアも重要です。保湿ローション・クリームを使って、ていねいにお手入れしてください。乾燥が気になる部分は、重ね塗りをして入念に保湿しましょう。

保湿のタイミングはお風呂上がりが基本ですが、朝起きて着替える前にも保湿すると良いでしょう。また、日中も乾燥を感じたら保湿できるように、保湿ローションや保湿クリームを持ち歩くのがおすすめです。

こまめな保湿で、刺激に強い健やかな肌を手に入れましょう。

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まとめ

「セーターを着るとチクチクする」という方は、セーターの素材や着方などに問題がある可能性が考えられます。まずは、普段使用しているセーターの素材やデザインを見直してみましょう。

それでもチクチクするのであれば、セーター以外に原因があるかもしれません。例えば、空気の乾燥により肌が乾燥しているケースです。

肌をしっかりと保湿し、低下しているバリア機能をサポートすることが大切です。保湿ローションや保湿クリームで簡単にケアできるため、セーターを着たときのチクチクで悩んでいる方は、ぜひ、肌のケアを取り入れてみてください。

 

 

【この記事の監修医師】

鼻岡 佳子 先生

鼻岡けいこ皮フ科クリニック院長。医学博士。開院まで20年弱、県内外の大学病院や総合病院の医師としてアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、皮膚癌、小児皮膚科治療、美容皮膚科治療など幅広い年代の皮膚疾患・皮膚科治療に携わる。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医。日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医。日本抗加齢医学会専門医。